FXで勝つためには、ある程度テクニカル分析ができるようになる必要があります。
そこで今回は代表的なテクニカル分析の方法について紹介をしますので、参考にしてください。
ヘッドアンドショルダーズの特徴や形成過程
まずはヘッドアンドショルダーズの特徴や形成過程について説明をします。
特徴
ヘッドアンドショルダーズは、チャート上で「左肩」「ヘッド」「右肩」という3つの山の形が形成されるパターンです。
左肩と右肩の山の高さがほぼ同じで、ヘッドがそれよりも高い位置にあることが特徴的になります。
形成過程
ヘッドアンドショルダーズは、相場が上昇トレンドにある場合に形成されます。
最初の山（左肩）は、上昇相場の最高値に近い位置に形成されます。
その後、価格は下落し、底をつけた後に再び上昇しますが、前回の高値に届かず、小さな山（右肩）が形成されます。
その後、価格は再び下落し、前回の底を下回ります。そして、再び上昇するものの、右肩の山の高さに達せずに反転し、底をつけます。
このように、左肩、ヘッド、右肩という3つの山が形成されます。
ヘッドアンドショルダーズが形成された場合、右肩の底を下回る場合は、下降トレンドが形成される可能性が高いと考えられます。
このため、トレードでは、右肩の底を下回ると売り注文を入れる方法があります。
ただし、必ずしもすべてのヘッドアンドショルダーズが正確に予測できるわけではないため、他のテクニカル分析やファンダメンタルズ分析と組み合わせて総合的に判断することが重要です。
ダブルボトムとダブルトップとは？
FXにおけるダブルボトムとダブルトップは、テクニカル分析において注目されるパターンのひとつです。以下にそれぞれの意味を説明します。
ダブルボトム
チャート上で2回、同じ価格帯で下落が止まり、反転して上昇するパターンです。
2度目の下落時には、1度目の下落時よりも低い価格帯に下がらないようにすることが重要です。
このパターンが形成されると、価格が再度上昇する可能性が高くなります。
ダブルトップ
チャート上で2回、同じ価格帯で上昇が止まり、反転して下落するパターンです。
2度目の上昇時には、1度目の上昇時の高値に届かないようにすることが重要です。このパターンが形成されると、価格が再度下落する可能性が高くなります。
ダブルボトムやダブルトップは、相場の転換点を予測する上で重要なサインのひとつですが、必ずしも正確な予測をすることができるわけではありません。
そのため、他のテクニカル分析の手法やファンダメンタルズ分析などと合わせて総合的に判断することが重要です。
三角保合い
FXにおける三角保合い（さんかくほごうあい、英語名：Triangle Pattern）は、相場のトレンド転換を示唆するとされるテクニカル分析の1つです。
以下に三角保合いの特徴や形成過程を説明します。
三角保合いの特徴
三角保合いは、上昇トレンドか下降トレンドかに関わらず、価格が一定の範囲内で徐々に狭まっていく形をとるパターンです。
上部と下部がそれぞれ直角三角形のような形をしており、中央で2つの直線が交差します。
そのため、三角形のような形をしていることが特徴的です。
三角保合いの形成過程
三角保合いの形成過程は、相場が一定のレンジ内で値動きすることによって生じます。
価格の高値と安値がある程度一定の範囲内で推移するため、トレンドの方向感が失われるのです。
その後、上部と下部が直角三角形のようになるまで価格の範囲が狭まっていき、最終的に中央で2つの直線が交差します。
三角保合いの形成中に、価格が上昇する方向性に動く場合は、上方ブレイクアウトといいます。
逆に、価格が下落する方向性に動く場合は、下方ブレイクアウトです。
ブレイクアウトが発生することで、価格の大幅な変動が生じる場合があります。
このため、ブレイクアウト後の動きを注視することが重要です。
ただし、必ずしもすべての三角保合いが正確に予測できるわけではないため、他のテクニカル分析やファンダメンタルズ分析と組み合わせて総合的に判断することが重要です。
エンベロープ
FXのエンベロープ（Envelope）は、トレーダーが相場の上下限を把握するために利用するテクニカル分析の手法の一つです。
エンベロープは、移動平均線を中心に上下に一定幅のバンド（帯）を描画したもので、価格がそのバンド内で上下に動くことが想定されます。
エンベロープの作り方は、まず移動平均線を計算し、その上下にバンドを引くことで、一定期間の価格変動の上下限を表現します。
例えば、20日間の移動平均線を計算し、その上下に2%幅のバンドを引く場合、上限は20日間の移動平均線の価格に2%を加算した価格となります。
一方、下限は20日間の移動平均線の価格から2%を減算した価格となります。
エンベロープは、相場の上下限を把握することができるため、過剰な上昇や下落が予想される場合、またはレンジ相場が続いている場合などに利用されます。
特に、バンド幅を広くすることで、相場の変動幅を把握しやすくすることが可能です。
エンベロープは、他のテクニカル分析と組み合わせて使用されることが多く、移動平均線やRSI（Relative Strength Index）、MACD（Moving Average Convergence Divergence）などと組み合わせることで、トレンドや相場の方向性を確認することができます。
ただし、エンベロープはテクニカル分析の一つであるため、必ずしも正確な相場の上下限を予測することができるわけではありません。
水平線
FXの水平線とは、チャート上に水平に引かれた線のことを指します。
水平線はテクニカル分析の手法の一つであり、相場のサポートラインやレジスタンスラインなど、重要な価格レベルを示すために利用されます。
サポートラインは、価格が下落した際に下落を止める水準を指し、レジスタンスラインは、価格が上昇した際に上昇を止める水準を指します。
水平線は、相場がその水平線を超えることができないという、相場の壁として機能することがあります。
水平線を引くためには、まず過去のチャートデータを分析し、重要な価格レベルを見つけ出すのが基本です。
次に、その価格レベルに水平線を引きます。
例えば、過去に価格が何度か反発した価格レベルがあった場合、その価格レベルに水平線を引くことが可能です。
水平線は、相場のサポートラインやレジスタンスラインを判断するための重要な手段となります。
ただし、水平線はあくまでも一つのテクニカル分析の手法であり、必ずしも正確な価格レベルを予測することができるわけではありません。
また、相場が短期的には水平線を超えて上昇または下降することがあるため、水平線はトレンドや相場の方向性を判断するための指標として使用されることが多いです。
パラボリック
FXのパラボリックとは、一定の加速度で移動する折れ線グラフを使ってトレンド転換を示すテクニカル指標のことを指します。
パラボリックは、価格が上昇トレンドにある場合には下方向に弧を描き、価格が下降トレンドにある場合には上方向に弧を描くのが一般的です。
パラボリックは、トレンド転換を示すために使用されるテクニカル指標であり、上昇トレンドにある相場においては、パラボリックが価格より下方に位置するときは上昇トレンドが継続することを示し、逆にパラボリックが価格より上方に位置するときは上昇トレンドが転換する可能性が高いことを示します。
同様に、下降トレンドにある相場においては、パラボリックが価格より上方に位置するときは下降トレンドが継続することを示し、逆にパラボリックが価格より下方に位置するときは下降トレンドが転換する可能性が高いことを示します。
またパラボリックは、ストップロス（損切り）の位置を示すことにも使用されるので覚えておきましょう。。
上昇トレンドにある場合、パラボリックは価格より下方に位置するため、買い注文を出した場合には、パラボリックの位置をストップロスの位置として設定することができます。
逆に、下降トレンドにある場合には、パラボリックは価格より上方に位置するため、売り注文を出した場合には、パラボリックの位置をストップロスの位置として設定することができます。
ただし、パラボリックは一定の加速度で移動するため、相場が急激に変動した場合には、トレンド転換を遅らせることがあるので注意が必要です。
また、一方向に長期間トレンドが続く場合には、パラボリックが価格と離れてしまうことがあり、その場合にはストップロスの位置を適切に設定することができなくなることがあります。